2018.12.14今月のメディカサイト特集
地域×ICT活用!西条市の取り組み
西条市が、ICTを活用し行方不明になった高齢者を、地域で発見するシステムを試験運用しはじめました。
県内では他に聞いたことのない取り組み。
どういう想いで、どうやって運用しているのか、いろいろお尋ねしてみました。
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エーザイ株式会社が販売提供しているMe-MAMORI(https://mamorio.jp/me-mamorio/)を使用しています。
【 Me-MAMORI 】 対応機種:Bluetooth4.0対応/iSO9.0以上のiPhone(5以降)、Android4.3以降のAndroid 規格:Bluetooth Low Energy 本体サイズ:縦37mm×厚さ5.8mm 有効距離:最大約30m |
鍵や財布等、モノにつけて落し物を防止するために開発された機器。
手元から離れると、いつ、どこに置き忘れたかをスマートフォンにお知らせしてくれます。
今回の行方不明者捜索には、MAMORIOユーザー同士で忘れ物を探してくれる機能「みんなでさがす」機能を活用。
地域住民がアプリを起動し、「捜索協力モード」を開始すると、Me-MAMORIOをつけた行方不明者とすれ違うとすれ違った時点の情報がサーバに。
その情報は行方不明者家族のスマートフォンにも送られ、行方不明者がどこにいるのかが分かる仕組みです。
GPSはついておらず、Bluetoothを利用しています。
2018年10月20日、西条市三芳の東予北地域交流センター周辺で、警察や消防、住民等130人が集まり、システムを使った初訓練を行いました。
【 当日の様子 】
通報寸劇、声かけ方法の説明
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捜索訓練開始!
地域住民の協力もあり、開始3分ほどでタグを装着した行方不明者役の位置情報が捜索本部に。
無線で連絡を受けた近くの捜索隊が保護しました。
タグをつけていない方よりも早く発見につながり、タグの効果を感じることができました。
高齢者捜索模擬訓練実施図 ※画像をクリックすると、大きく見ることができます。 |
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「西条市は進んでいる!」と感じました。
この行方不明者捜索システム以外にもICTを活用し、成人健康診査予約システム、高齢者へのコミュニケーションロボット運用、バーチャルクラスルームなど、課をまたいで様々な運用が行われています。
行方不明者捜索システムを活用するためには、地域住民の協力が必要不可欠。
事前にアプリをダウンロードし、捜索時にはアプリを立ち上げる必要があるため、一見、住民に周知するのが難しく感じてしまいます。
しかし、西条市全体でICTの取り組みをされているとのことで、地域の方々も協力的。
周知も進んでいるように感じました。これからの結果が楽しみです。
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