2018.05.07今月のメディカサイト特集
もっと知ってほしい!要支援1・2の高齢者を支える「生活支援型通所サービス」
平成30年4月、全ての市町村の介護予防サービス「介護予防訪問介護」と「介護予防通所介護」が、「介護予防・日常生活支援総合事業」へ移行完了しました。
松山市は、昨年29年4月からすでに「介護予防・日常生活支援総合事業」の移行をスタートしています。
今回の特集では、実際に事業を運営している事業所に声を聞くべく、単独で「生活支援型通所サービス」を運営しているミュージック・ステージさんへ「介護予防・日常生活支援総合事業」の現状について取材させていただきました。
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今日のお題は「昭和の泣ける曲」。 それぞれ思い浮かぶ曲をリクエストし、レコードやYOUTUBEで曲を流します。 そして、その曲を聴いていた頃の記憶を呼び起こし、語り合います。 レコードは寄付などで集めたものです。 |
音楽に合わせてストレッチなどの軽い体操。 今日の音楽は「世界にひとつだけの花」です。 |
コーヒーカップは、いろんな種類を用意しています。 喫茶店のように利用してもらいたいから。 お気に入りのカップで楽しくコーヒータイム♪ ミニ菓子付きです。 |
5月に開催されるマイステージに向けて、それぞれ楽器の練習をします。 初心者でもレベルに合わせて練習しています。 ここでは「楽しい」と感じることがポイントです。 |
今月の歌は滝廉太郎の「花」。 お腹から声を出すことは、心にも身体にも効果があり、欠かせない時間です。 |
希望者でバンドを結成し、ほかの介護施設や公民館へ演奏に出かける活動もしています。 また、利用者様と共に作ったオリジナル曲もユーチューブなどで発信しています。 「興居島慕情」 https://youtu.be/IeLPuFH_hqc 「キンモクセイ~道後夕間暮れ」 https://youtu.be/de3yJXYvb5k |
「軽い人にとっては物足りなくて、重い人はついていけない」。 デイサービスでは、どうしてもこういうことが起こりがち。 要支援の皆様が中心に楽しめる場所があれば・・・と考えていたところ、生活支援型通所サービスのしくみがスタート。 それに合わせて音楽が大好きな代表が、「音楽」に特化したデイサービスとしてスタートさせました。 |
どうやって利用者さんを集めたのですか? 見学会を開催したり、フリーペーパーにオープン情報を掲載したり、HPをマメに更新するなど、地道に情報発信をしています。 利用者がまだまだ少なく、周知が足りていないと感じています。 |
3月20日現在、生活支援型通所サービスの事業所数は訪問20、通所18。 そのうち利用者は、訪問12人、通所13人と非常に少ないです。 大きな事業所だと、利用者0でも、「生活支援型通所サービス」の名前だけとっておくことができますが、ミュージック・ステージは単独の事業所なので利用者さんを集めないと運営が成り立ちません。(4月時点で、単独の事業所は松山市内で2つのみ) 総合事業の推進の方針を示している松山市としても、さらなる広報をしていただくなどのモーションを起こさないと、せっかくの新しい取り組みが伝わらないと感じています。 もっと「介護予防・日常生活支援総合事業」が認知されるよう、私たちも取り組みを強化して行きたいです。 |
ちょうど一年前、介護予防・日常生活支援総合事業の取材をさせていただきましたが、今回は取材を通して現状を知ることができました。一番の問題点は「周知不足」。
介護業界でも、まだまだ「介護予防・日常生活支援総合事業」について知らない人が多そうです。
ミュージック・ステージの利用者さんは、とても生き生きと輝いて活動をしていました。
せっかくの素晴らしい事業、情報が行き届かないともったいないです。
これ以外にも、まだまだ知られていないサービスはあるはず。
メディカサイトでは、問題意識を持って情報発信をしていきたいと感じました。
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