2015.04.28今月のメディカサイト特集
『入居者9名+スタッフ6人で、念願の高知1泊2日旅行に行ってきました !! 』
昨年の10月、パートナーハウスかとれあさんが、入居者さんとともに1泊2日の高知一泊旅行を決行しました。
「近所へのお散歩や、県内での外出はできても、1泊旅行まではなかなか…」。
いろいろな問題点が先に出て来てしまい、なかなか旅行までは計画できない施設がほとんどだと思います。
かとれあさんの旅行でも、さまざまな苦労があったそうですが、とてもよい思い出になったようです。
今回は、かとれあさんに教えていただいたポイントを紹介しつつ、旅行の計画にお役に立てる情報をお伝えできたらと思います!
今回、旅行の計画を立てたのは、パートナーハウスかとれあスタッフの菊池大介さん。
菊池さんは以前同グループの「パートナーハウスこすもす」にて、1泊旅行を経験したこともあって、「かとれあでも、1泊旅行ができないだろうか?」と考えたのがきっかけだったようです。
旅行を実行するために、まずは入居者さんのご家族へアンケート。
『旅行を考えています。どう思いますか?』 旅行の企画を担当した菊池大介さん
その問いかけに、ほとんどの家族の方が「ぜひ連れて行ってほしい!」と肯定的な意見だったそうです。
そんな家族の方の後押しもあって、旅行が実現に向けて動き出しました。
旅行をすることが決まれば、まずは行き先を決めないといけません。
県内は気軽に行きやすいけれど、どうせ行くなら少し遠いところへ…そんな想いから四国内に。
香川、高知、徳島のどこにするかは、入居者さんへ希望を聞き、人気の高かった「高知」に決定となりました。
行き先が決定したら、お次はプランの作成です。
かとれあの入居者さんの平均年齢は85歳。
身体介助が必要な方もいらっしゃいます。
それらをふまえた上で考えうる問題を洗い出し、旅行会社の担当さんと一緒に検討していきます。
一番のポイントとなったのは、宿泊先。
バリアフリーになっているホテルもあるのですが、そこだと施設と変わらない雰囲気になってしまいます。
「どうせ行くなら、非日常を感じられる場所に連れて行ってあげたい!」
旅行会社の提案を元に、スタッフ全員で協議して、
『せっかくの機会だからいい旅館に泊まってみよう。』
と言う経緯から今回の旅館を決めました。
その他、トイレがどこにあるか、何個あるのかなどは実際に足を運んで、チェック。
トイレ休憩などのタイミングを計画。
こうして、スタッフと旅行会社さんが協力してできあがったプランをもとに、いよいよ旅行スタート!
天気も快晴、絶好の旅行日和のなか、バスに乗り込み高知へ。
入居者さんがマイクを握りしめ、歌を熱唱する場面もあったそうです!!
海辺の雰囲気を存分に楽しめました。
お腹を満たしたあとは、坂本龍馬記念館へ。
入居者さんは、みなさん歴史好き。
食い入るように、見ていました!
さてさて、お楽しみの旅館に到着です!
夜は、大宴会!普段は食べられない、土佐の地元料理に大満足!
旅館のみなさんと一緒に、踊りをおどったり…
大盛り上がりでした♪
-翌日。
朝食後は、高知城へ…!
サプライズ演出で、現地のガイドさんが登場し、みなさんの大好きな歴史を学びつつ、進みます。
高知といえば、やっぱり桂浜!
龍馬の銅像の下で、ハイポーズ!
その他、太平洋を望みながら昼食をとったり、西島園芸団地でメロンやスイカを食べたり…
さまざまな経験をして、かとれあへ…。
帰りのバスはもちろん、みなさんぐっすりお休みになっていました。
とてもいい思い出になりましたね♪
旅行を終えて 反省と課題
【 コレ、やって正解でした! 】
● 一流の旅館を予約
スタッフのおもてなしも最高で、非日常感が演出でき、利用者さんにも好評だった。
●歴史が勉強できるスポットをまわった
入居者さんはみなさん歴史好き。
とくに坂本龍馬歴史館には、かなりくいつきがよかった。
●テラスでのバーベキュー、旅館での食事など地元の食材を使った食事を手配
「これ、何の魚???」「めずらしい食感だねぇ…!!」
はじめて食べる料理に感激してもらった。
【 反省点・・・ 】
●一部バリアフリーになっていなかった
2名車椅子の入居者がいたため、夜はポータブルトイレ持参のスタッフ2名が部屋へ泊まり込み、対応。
●トイレ休憩を多く入れすぎた
トイレ休憩を入れると、行きたくない人でも「念のため…」とトイレに行くパターンが多い。
休憩ごとに参加者全員がトイレに向かったため、スケジュールの遅れが生じた。
●お土産を買う時間が取れなかった
歴史好きな入居者のために、サプライズでガイドさんを手配。
深く説明を聞くことができたが、その分時間が延びてお土産を買う時間を削ることになった。
入浴で介助ができなかった
●温泉に入れてあげたかったが、一般のお客様もいらっしゃるため、服を着ての入浴介助ができなかった。
介助が必要な方は部屋のシャワーで、介助が不要な方には温泉に入っていただいているところを、スタッフが脱衣所から見守り、対応した。
●枕が変わって落ち着かず、不眠になってしまった入居者がいた
元気に見えても環境が変わると、疲れが大きい。ちょっとした物音でも気になって眠れないという方もいた。
これらの反省点を生かし、また来年も旅行を計画されるそうです!
とても楽しみですね♪
入居者さんと一緒に、旅行へ行ったスタッフのみなさん
パートナーハウス かとれあ パートナーハウスかとれあ
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